タイタニックラストシーンの意味を考察!キャルも映っているのはどこの部分?

タイタニックのラストシーンの意味を考察!キャルも映っているのはどこの部分?

感動シーンが続く「タイタニック」のラストシーン。

ネット上ではいろいろな意味を考察する声が見られました。

キャルが映っているシーンがあるって本当?
宝石を捨てた理由は?
ローズの写真の意味は?

この記事では、以下についてまとめたいと思います。

  • タイタニックラストシーンの意味を考察!
  • キャルも映っているのはどこの部分?

目次

タイタニックラストシーンの意味を考察!

ローズが無事生還した後、感動のラストシーンが続きます。

ただ、よく意味がわからなかった部分もあるようです。

ラストシーンを順番に追いながら、それぞれの場面の意味を考察したいと思います。

1つ目:老ローズが宝石を捨てた理由

ジャックとの恋物語を語り終えた101歳の老ローズは、「碧洋のハート」のネックレスを、エイっと海に捨てます。

この宝石は二人を繋ぐ唯一のものなのに、どうして捨てちゃったの?

この老ローズの行動には、以下のような意味があるのではないでしょうか。

①踏ん切りがついたから

これまでジャックの存在を隠してきたローズ。

彼を覚えているのは自分だけ。
彼の存在を忘れないようにペンダントを持っていよう。

と思いペンダントを大事にとっていたのではないでしょうか。

しかしはじめて周りの人に彼について話したことで、踏ん切りがついたのでしょう。

だからもうペンダントは不要だと思って捨てたことが考えられます。

②ジャックへのメッセージ

101歳と大往生した彼女は、

そろそろあなたのところ(天国)へ行くわ

と彼に伝えるために、彼の眠る海の底にペンダントを投げたとも考えられます。

筆者

そう考えると、この後に階段のところで若き日のジャックとローズが再会するシーンに繋がる感じがしますね。

③呪いの宝石だったから

実はこのペンダント「碧洋のハート」は、実在する宝石「ホープダイヤモンド」がもモデルになっているそうです。

この宝石は所持した人を次々に不幸する呪われた宝石として知られています。

筆者

「碧洋のハート」にも呪われた宝石の意味がこめられているとすると、彼女が最後に手放したのも納得がいきますね。

2つ目:ローズの写真の意味

老ローズは、宝石を海に捨てた後に静かに眠りにつきます。

そしてその枕元にはたくさんの彼女の写真が飾られていました。

・大きな魚を釣り上げた写真
・乗馬の写真
・学校を卒業した写真
・パイロット姿の写真

前向きに自由な人生を送ったことがわかる写真ばかりです。

これらの写真の意味は、

ローズが彼との約束を守った

ということでしょう。

映画冒頭の彼女は、かごの中の小鳥状態のお嬢様でした。

そんな彼女に対してジャックは、「君には自由に生きてほしい」と話しています。

彼女はそんな彼の言葉を胸に、人生を自由に思い切り楽しんだのでしょう。

3つ目:ラストでローズは死んだのか

たくさんの写真に囲まれてベッドに横たわるローズ。

この時の彼女は、

寝ているのではなく死んでいる

とも解釈できます。

ジャックは死ぬ直前の場面で彼女にこのような言葉をかけています。

子どもを生んで育てるんだ。
そして、年取ったら温かいベッドで死ぬんだ。
こんなところで死んじゃだめだ。

ローズはこの彼との約束も守り、結婚し子供ももうけました。

そして最後は温かいベッドで息を引き取ったのではないでしょうか。

筆者

彼女の人生は最後までジャックで満ちていました。

ちなみにジェームス・キャメロン監督はこれについて、

ローズが死んだか生きているかは知らなくていい

とコメントしています。

筆者

観る人が自分なりの解釈をして良いということですね。

4つ目:階段のシーンは結婚式

ベッドに横たわるローズの場面の後、彼女の目線で見る美しいタイタニック号のシーンに繋がります。

扉が開かれ階段をのぼると、ジャックが彼女を待っていました。

周りにいるのはタイタニック号の乗客たち。

二人はキスをすると、みんなから祝福されるのでした。

このシーンは結婚式を意味している

とも考えられます。

  • 白いドレス(ウェディングドレス)のローズは花嫁
  • 彼女を待つジャックは花嫁を待つ花婿
  • ローズが歩いた道はバージンロード
  • 乗客たちは結婚式の参列者

このような解釈もできるでしょう。

筆者

ついに二人が結ばれた瞬間!
この映画はハッピーエンドだったのですね。

5つ目:ラストシーンは死者の世界

二人の結婚式だと思われるラストシーンは、

死後の世界

という説が有力です。

その理由は、この場面に出てくる人物は死者たちだから。

・自殺したマードック一等航海士
・死を選んだタイタニック号の設計者トーマス

・船と運命を共にしたスミス船長

など、タイタニック号の沈没と共に亡くなった人たちの姿が確認できます。

反対に、婚約者キャルやモリーなどタイタニック号から脱出した人たちの姿はありません。

筆者

ベッドにいた老ローズは亡くなっており、この死後の世界に繋がったと解釈することができますね。

「夢の中」説もある

しかしこのシーンは「ローズの夢の中」とも解釈できます。

その理由は、セリーヌ・ディオンの主題歌「My Heart Will Go On」です。

毎晩夢の中であなたに会うのあなたを感じる

という歌詞があるのです。

つまり、

  • ベッドのシーンの老ローズは寝ている
  • 毎晩夢の中で彼に会っている
  • そのたび、結ばれる(結婚式)の夢を見ている

というロマンチックな解釈もできますね。

ただしネット上の意見を調べてみると、やはり「死者の世界」という意見のほうが多いです。

6つ目:時計の時間の意味

ジャックがローズを笑顔で迎える階段でのラストシーン。

彼の後ろには、わざとらしいくらいに時計が見えます。

そしてその時間は2時20分

これはタイタニックが海に沈んだ時刻です。

つまりこの場所は、タイタニックが沈没してから時が留まった死の世界なのだと思われます。

やはり、「死後の世界」説が正しいのでしょう。

それではどうしてジャックは時計の場所で彼女を待っていたのでしょうか。

筆者

これは前半のシーンに伏線があります。

ジャックがローズたち上流階級の人々と食事をすることになったシーンです。

彼はローズに、

悔いを残さないように。時計のところで会おう!

と書いたメモを渡していました。

彼女はその約束を守り、時計の場所までやってきたとも考えられますね。

筆者

101歳で亡くなった後に天国へ行き、やっとジャックとの約束を果たした…と考えると、壮大な愛の物語ですね。

7つ目:ラストのローズのセリフの意味

ジャックの記録は何も残っていないことを指摘された老ローズは、

あるはずがないわ、今まで彼のことは話したことがなかったもの

彼が私を救ってくれた、あらゆる意味で

彼は私の心の中に今も存在しているわ

と語っています。

これらの言葉についてよく考えてみると、

ジャックはローズの想像上の人物

という解釈もできるのではないでしょうか。

筆者

ちょっと突飛ではありますが、納得してしまう要素があるんです。

  • 船から身投げしようとしたローズの前に突然現れる
  • 「自由にならなきゃ」と彼女背中を押す
  • 海に投げ出され死を覚悟した彼女に「生きろ」と説得する

このような状況から、

婚約者との問題で心を病んだローズが、自分を奮い立たせるために作った存在という解釈が妙にハマる気がします。

しかし、さすがにこの説は正しくないでしょう。

物語冒頭で、彼は急きょタイタニック号に乗ることになったという描写があります。

だから乗客リストに載っていなかったという解釈が自然でしょう。

筆者

でも「彼は私の心の中に今も存在しているわ」という言葉は、ちょっと気になりますよね…。

キャルも映っているのはどこの部分?

本作の悪役である、ローズの婚約者キャル。

彼のラストについて疑問がある方も多いようです。

キャルはタイタニック号から脱出し、ローズと共に生還しています。

しかし死者の世界とされるラストシーンに登場しているというのです。

ということは、キャルはタイタニック号から脱出できなかったの?

ラストの死者の世界には映っていない

ジャックとローズがみんなに祝福されるラストシーン。

ここにいるのは、タイタニック号を運命を共にした死者たちです。

ネット上では生還したはずのキャルがこの中にいると言われていますが、実際の映像を見ても彼らしき人物は見つかりませんでした。

筆者

ただし、彼っぽい男性は何人かいるようなので、見間違えた方がいたのかもしれません。

問題のシーンがありましたので、チェックしてみてくださいね。

筆者

うーん、おそらくいないですよね…

キャルが映っているのはカルパチア号のシーン

ローズも含め、タイタニック号から脱出した人々は、カルパチア号に助けられました。

助かったタイタニック号の乗客の中にキャルの姿があります。

キャルはローズの姿を探して歩き回りますが、最後まで彼女を見つけることはできませんでした。

筆者

ローズはキャルに見つからないように息をひそめていましたね。

最後は拳銃自殺していた

何とか生還することができたキャロ。

筆者

知らない女の子の父親のふりをして救命ボートに乗るという卑怯な手を使っていましたね。

しかしその後のキャロの人生は悲劇的なものだったようです。

ローズと結婚できなかった彼は、他の女性と結婚し莫大な遺産を相続することに成功します。

しかし1929年の大暴落ですべてを失い、拳銃自殺するというショッキングな最期でした。

この話は、老ローズが語っていましたね。

筆者

ジャックたちタイタニック号の死者のように天国で祝福されることもなく、死後の世界でもキャロは孤独なのかもしれません…

まとめ

今回はタイタニックのラストシーンの意味や、キャロがラストで映っている部分などについて解説してきました。

ラストシーンには様々な意味を考察できることがおわかりいただけたと思います。

ただし「キャロが死後の世界に映っている」という情報は間違っていたようです。

タイタニック号ではずるい手を使って助かったキャロですが、その後に悲劇的な人生を歩んだようです。

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