アンメットタイトルの意味は?医療用語で使われるアンメットとの違いは?

アンメットのタイトルの意味は?医療用語で使われるアンメットとの違いは?

2024年春にスタートする「アンメット ある脳外科医の日記」では、

タイトルのアンメットという言葉が気になりますね。

アンメットと検索すると「医療」「看護」「例文」「医薬品」など難しい言葉が並びます。

このドラマのタイトルで使われている意味は一体どんな意味なのでしょうか。

このページでは以下のことについてまとめていきます。

  • アンメットのタイトルの意味
  • 医療用語で使われるアンメットとドラマのアンメットの違い

調べて出てこないアンメットの意味が知りたい!

大きなネタバレあり

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目次

アンメットのタイトルの意味は?

このドラマのタイトル「アンメット」はあまり聞きなれない言葉ですよね。

これは一体どんなことを意味しているのでしょうか。

「満たされない」という意味

原作中で脳外科医の三瓶はアンメットのことをこう表現しています。

  • 何かに光ができればまた新しい影ができる(満たされない人たちが生まれる)
  • アンメットは永遠になくならない
  • アンメットに対してくまなく照らす方法を探している

アンメット(unmet)を直訳すると、

  • 満たされない
  • 満たされていない

という意味になります。

つまり、病気を治療したとしてもまた新しい悩みや課題が出現してくることを指しているのではないでしょうか。

企業のマーケティング活動の中では、

アンメット・ニーズ(unmet needs)
=満たされていない顧客の潜在的な要求・需要のこと

といった使い方をします。

「満たされなさを感じる人に寄り添いたい」という意味

「満たされない」を意味するアンメットという言葉。

それではドラマの中において、

どのような使われ方をしているのでしょうか。

  • ドラマのプロューサー・米田孝さん
  • 原作者・子鹿ゆずるさん

お二人のコメントから紐解いてみたいと思います。

このドラマはモーニング(講談社)に掲載されている漫画「アンメット-ある脳外科医の日記-」が原作です。
原作者の子鹿ゆずるさんは元脳外科医でもあります。

今回ドラマ化にあたり、

  • モーニング(講談社)の公式サイト
  • ドラマの公式サイト

には、米田孝さん・子鹿ゆずるさんのコメントが掲載されています。

プロデューサー・米田孝さんのコメント

まずはドラマのプロューサー・米田孝さんの、

「モーニング」公式サイトのコメントを要約しました。

人々や社会はの当たる場所ばかりを見てしまう
その光によってできたを見落としがち

とした上で、

影の部分で満たされなさを感じている人々に対して、
どうやって寄り添い共生していくか

これが原作漫画のテーマであり、

ドラマのテーマでもあると述べています。

ドラマで伝えたいことが一致していることがわかりますね。

また、ドラマの公式サイトで米田さんは、

本作には手術後に後遺症と闘いながら生きていく患者さんたちが登場します。
主人公ミヤビを通して、
当事者と家族はどうやって希望の光を見出すのか見つけていきます。

とコメントされていました。

筆者

影の部分で満たされない人々=後遺症などに苦しむ患者さんたち
ということなのですね。

原作者・子鹿ゆずるさんのコメント

原作者・子鹿ゆずるさんは、

ドラマ公式サイトの中で以下のようなことを語られています。

  • 昭和の時代は重度の障害者は施設での保護を良しとしてきた
  • 自分の兄も重度障害を抱え施設に入るしかなかった
  • 入所した兄の悲しみを目にし罪悪感を抱えていた

本作はそんな子鹿さんの経験が原点になっているそうです。

さらに小鹿さんが、

本当の意味での共生社会の大切さが伝わり、
後遺症に闘う当事者、その家族の方々、医療関係者の方々に対して希望の光を与えることができたら…

とも仰っていました。

https://twitter.com/manga_saison/status/1374556614057848834

原作漫画には、

脳外科医が診るのは患者の「脳」ではなく「人生」というキャッチコピーがあります。

筆者

医療ドラマならではのハラハラドキドキの限界もありながら、
心温まる人間ドラマが軸にあるドラマに仕上がっているようですね。

医療用語で使われるアンメットとの違いは?

ドラマ「アンメット」は、

影の部分で満たされなさを感じている人々について描くドラマであることがわかりました。

ただしアンメットと検索すると

「医療」「看護」「例文」「医薬品」など医療系の難しい言葉が出てきますよね。

このドラマは医療ドラマということで、

このような医療系の用語とも関係しているようです。

医療用語の「アンメット」の使われ方

医療用語のアンメットは、

アンメット・メディカル・ニーズ
(Unmet Medical Needs)

という言葉で使われることが多いようです。

アンメット・メディカル・ニーズとは、
まだ治療法が見つかっていない病気に対する医療ニーズのことです。

筆者

医療におけるアンメットとは、
満たされていない=治療法が見つかっていないという意味なのですね。

このアンメット・メディカル・ニーズは、

具体的には2つのタイプに分けられています。

①多く人が患う病気で治療薬を求める声が多い病気

癌や認知症など重篤な病気から、

偏頭痛や不眠症などの病気まで様々。

②患者数は少ないが治療薬の必要性が高い病気

難病と言われる病気。

②については需要が少ないために開発に多額の費用がかけにくく、

治療薬の開発が敬遠されてきた背景がありました。

しかし現在は旧薬事法の改正によって、

開発費への税金が控除されるようになり開発が活性化してるそうです

筆者

医療用語で使われる「アンメット」は、
本作の人間ドラマにおける「アンメット」の意味とはニュアンスが違うようですね。

ドラマでも医療用語アンメットの意味が含まれていると予想

https://twitter.com/unmet_ktv/status/1766034460842369330

プロデューサー・米田孝さんは

影の部分で満たされない(アンメット)と感じている人々に対して
どうやって寄り添い強制していくか

というテーマを掲げています。

しかし同時に医療用語の「アンメット」の意味についても物語の中で描いていると思われます。

原作者は元・脳外科医だから

このドラマはモーニング掲載の漫画「アンメット-ある脳外科医の日記-」をもとに制作されています。

原作:子鹿ゆずる
漫画:大槻閑人

原作の子鹿ゆずるさんはなんと元・脳外科医!

脳外科医の経験があるから書ける超本格医療コミックということで、

原作漫画は人気を集めてきました。

筆者

元脳外科医の子鹿ゆずるさんは、
おそらく医療用語アンメット・メディカル・ニーズからタイトルを考えたのでしょうね。

医療と人間ドラマが交差する重厚なドラマになる?

原作者の子鹿ゆずるさんはモーニングの公式サイトで、

以下のようなコメントをされています。

  • 言葉、記憶、技術は脳の別々の部位が担当していると解明されている
  • しかし「心」はどこにあるか解明されていない
  • 原作では自分の経験から脳障害の後遺症を正確に描きながら、
    それに立ち向かう人々の「心」にフォーカスしてきた

つまり、「アンメット」というタイトルから、

医療用語としての「アンメット」
➡アンメット・メディカル・ニーズ(治療法が見つかっていない病気に対する医療ニーズ)について描く
人間ドラマとしての「アンメット」
➡影の部分で満たされない(アンメット)と感じている人々のドラマを描く

このように医療ドラマと人間ドラマが交差するドラマになることが予想されます。

筆者

しかも医療ドラマの部分は元脳外科医が元ネタを作っているので、
かなり高いクオリティが予想されますね!

大きなネタバレあり

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まとめ

2024年春にスタートする「アンメット ある脳外科医の日記」の

タイトルのアンメットという言葉についてまとめてきました。

アンメットのタイトルの意味
①「満たされていない」という意味
②医療用語の「アンメット・メディカル・ニーズ」という意味

この2つの意味があることがわかりました。

影の部分にいて「満たされない」と感じている人々を描きながら、

アンメット・メディカル・ニーズ(治療法が見つかっていない病気に対する医療ニーズ)についても描く。

重厚なドラマになることが予想されますね。

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