2023年6月18日、タイタニック号の残骸見学ツアーで起きた悲劇。
潜水艦が水圧で押しつぶされ、乗っていた5人が一瞬で命を落としたとされています。
この潜水艦はその後、どうなったのでしょうか。
このページでは、以下についてまとめていきたいと思います。
- タイタニック号ツアーの内容まとめ!
- 潜水艦はその後どうなった?
タイタニック号ツアーの内容まとめ
1912年に沈没してから110年以上のも間、海の底に沈んだままのタイタニック号。
これまで何人もの冒険家や大富豪が、沈没船タイタニック号を見学するツアーに参加してきました。
しかし2023年6月18日、ツアー参加者に悲劇が起きてしまいました。
オーシャン・ゲート社の深海冒険ツアー
問題のツアーを計画したのは、オーシャンゲート・エクスペディションズというアメリカの旅行会社です。
何度も深海冒険ツアーを行った実績があり、タイタニック号見学ツアーへの参加者は3年間で約300人だったそうです。
1年で100人もの人がタイタニック号を見るために深海に潜っていたのですね!
タイタニック号の人気恐るべしです。
事故起きた2023年は、18回もの深海ツアーが予定されていたそうです。
過酷なツアーだった
タイタニック号沈没地点まで船で行き、そこから潜水艦タイタン号に乗り込んで潜水。
深海に眠るタイタニック号の周りを約2周見学して戻ってくるというのが、オーシャンゲート社の見学ツアーです。
そしてこのツアーは、とても過酷なものでもありました。
- ミニバンくらいの狭いキャビン
- 往復、約10時間
- 椅子がない
- 寒い(船内は4℃くらい)
- 停電の恐れあり
- 1つだけの小さな窓から交代でタイタニック号を見学する
このような状態で、深海3,000メートル以上の真っ暗な海を進むのです。
しかも死の恐怖と隣り合わせ。
お金をもらっても参加したくないですね。
参加費用は約3500万円!
オーシャン・ゲート社のタイタニック号見学ツアーは、基本的に費用を支払えば誰でも参加することができます。
ただし、その費用がめちゃくちゃ高額!
1人25万ドル(約3500万円)
という多額の参加料がかかります。
豪華客船の贅沢プランでも600万円程度なのだとか。
深海に潜るだけでこの金額はとんでもないですね。
超危険で、超高額のタイタニック号見学ツアー。
しかし世界中から参加希望者が集まり、予約待ちだったというから驚きです。
大金を払っても、ロマンとスリルを味わいたい方々がたくさんいるのですね…。
リピーターもいたそうですよ!
どうしてもツアーに参加したいため、家を抵当に入れて費用支払い参加した人もいたといいます。
潜水艦タイタン号に対して不安の声があった?
見学ツアーで使われたのは、潜水艇「タイタン号」です。
・全長:6.7m
・重さ:約1万㎏
・最大潜水:水深4000m
・96時間生命を維持できる酸素などの装備が備わっている
タイタニック号が沈んでいるのは海底3800m。
この潜水艦の最大潜水が水深4000mなので、水圧で潰れる心配はなかったはずです。
しかし事故後、以下のような問題があったと報じられました。
- ずさんな設計だった
- 使用期限切れのカーボンファイバー素材を使用していた
- 小窓は水深1300mまでの耐久性しか保証されていなかった
- ゲームのコントローラーで操縦していた
専門家が見たらすぐにわかるような「危険な設計」だったとも言われています。
ちなみにタイタン号の操縦に使われたコントローラーは、事故直後にAmazonで売り切れになったのだとか…。
潜水艦はその後どうなった?
世界中に衝撃が走ったタイタニック号ツアー潜水艦の事故。
潜水艦はその後どうなったのでしょうか。
数日後に残骸と遺体が見つかる
2023年6月18日、潜水から1時間45分頃に連絡が途切れたタイタン号。
すぐに沿岸警備隊が動きますが、情報が少ないため捜査は難航。
広範囲、しかも海面と海底どちらも大捜査しなけらばならなかったそうです。
結局残骸が見つかったのは6月22日でした。
さらに6月28日には、
潜水艦の残骸の内側に遺体の一部と思われるものが回収された
乗っていた5人全員が死亡した
ということが公表されました。
- タイタン号は深海で爆縮した
- 5人は爆縮の瞬間に死亡した
ということも明らかになりました。
爆縮によって一瞬で船が潰れ、乗っていた5人は即死したと言われています。
デリケートな人間の細胞とは違い金属でできている船の破片は、強い圧力に耐えることができます。
そのため、破片は形をとどめた状態で回収されたそうです。
オーシャン・ゲート社は訴えられた?
タイタニック号見学ツアーを企画したオーシャン・ゲート社は、事故の翌日に営業を停止しています。
この事故の責任がオーシャン・ゲート社にあることは明らかです。
しかし、潜水艦に乗っていた5人の遺族がこの会社を訴えることは難しいと言われていました。
同意書にサインしていたから
東京新聞によると、オーシャン・ゲート社はツアー参加者に以下の説明をしていたといいます。
・使用する潜水艇は観光用ではなく実験的なもの
・安全機関から承認も認定も受けていない
さらに参加者は、
不測の事態で死亡する可能性もある
という内容に承諾する書面に署名を求められており、全員がサインをしていました。
このような事故が起こっても「会社は責任を取りません」ということですね…。
このような同意書の内容は一般的とも言われていますが、遺族としては辛いものがありますね。
新たなタイタニック号見学ツアー計画が進行中
タイタニック号見学ビジネスは、タイタン号の悲劇により衰退…と思いきや、そうでもないようです。
2024年6月、米国トライトン・サブマリンズ社という潜水艦メーカーがツアーを計画中との情報が流れました。
アメリカ不動産業界の大富豪ラリー・コナーが出資しており、世界中の富豪たちが再びタイタニック号を目指すとみられています。
トライトン・サブマリンズ社は、事故を起こしたオーシャン・ゲート社が安全面に不安があったことを指摘。
そうならないために安全面を徹底していることをアピールしているようです。
タイタン号の大事故からまだ1年しか経っていないにもかかわらず、ツアー再開を求める声があることに驚きました。
タイタニック号には富豪たちを惹きつける何か特別な力があるのでしょう。
まとめ
タイタニック号ツアー潜水艦の悲劇。
事故の内容や、その後の状況について調べてみました。
潜水艦はその後回収されましたが、乗客たちは即死。
爆縮という破壊的な力が加わったことが原因だったようです。
現在、タイタニック号ツアー再開について動き出しているという情報にも驚きました。
二度と悲劇が起こらないことを祈りたいと思います