2023年の出産を経て、見事復活を遂げた大坂なおみ選手。
パリ五輪での活躍が期待されています。
そんな彼女を支えているのは、現在のコーチのウィム・フィセッテ氏と言われています。
しかし歴代コーチとの間には様々な問題、解消理由があったようです。
そこでこの記事では、以下についてまとめたいと思います。
- 大坂なおみの歴代コーチと解消理由まとめ!
- 現在のコーチは誰?
選手にとって良くも悪くもコーチの存在は大きい!
どんな方々がコーチだったのか気になりますね。
大坂なおみの歴代コーチと解消理由まとめ!
若くしてトップ選手になった大坂なおみ選手。
まだ26歳という若さながら、これまで何人ものコーチから指導を受けてきました。
歴代コーチはどのような方々なのか、さらに解消理由も見ていきましょう。
1人目:クリストフ・ジーン
2011年~2012年頃、13~14歳の頃
姉の大坂まり選手の影響で3歳からテニスをはじめた大坂選手。
彼女を13歳の頃に指導していたのが、クリストフ・ジーンです。
父親が彼を雇い、姉妹一緒に指導を受けていたそうです。
ところが2019年、2月。
ジーン氏が、
当時、報酬をもらえなかったため「賞金の20%を生涯受け取り続ける契約」を交わした
と主張し訴えを起こしたのです。
ジーン氏は、
300ドル(約33,000円)の月謝を払えなくなったため、
将来プロになり稼いだ賞金の20%を受け取り続ける契約を結んだ
と主張したのです。
しかし大坂選手側の弁護士は「そんな契約はしていない」とし、結局訴えは棄却されました。
契約書は正式なものではなく、大坂選手のサインもなかったそうです。
ちなみにこの時の大坂選手の獲得賞金は12億円以上。
2億円以上ものお金を要求したのですね。
約3万円の月謝の代わりが2億円とはスゴいですね…
しかしながら、アメリカではこのような成功報酬型の契約は意外とあるようです。
ただし、獲得賞金の10%をもらうというケースが多く、20%は多すぎると言われていました。
解消理由は?
ジーン氏がどうしてコーチを解消したのか、その理由は公表されていません。
当時、大坂選手側がコーチ代などの報酬を支払えなくなったと言われているため、金銭的な理由で辞めた可能性が高いですね。
2人目:パトリック・トーマ
2012年~2013年頃、14~15歳の頃
次に大坂姉妹のコーチになったのはパトリック・トーマ氏。
- ビーナス・ウィリアムズ
- セリーナ・ウィリアムズ
- マリア・シャラポワ
このようなトップ選手を指導してきた経験のある彼は、すぐに大坂選手の才能を見抜き、約1年間指導を行ったそうです。
しかし彼もジーン氏が訴えを起こした後、「自分も報酬をもらっていなかった」と主張。
・コーチ代はもらっていない
・毎月50~60万円を費やしていた
・将来世話をすると言われていた
このように主張し、訴えを起こしたジーン氏の気持ちもわかると述べています。
当時どのような契約が結ばれていたのか気になりますね。
いずれにしても13~15歳の頃の大坂選手自身はノータッチだったのでしょう。
解消理由は?
トーマ氏の解消理由はわかりませんでした。
しかし、報酬をもらわずにコーチを引き受けていたことを考えると、1年だけの契約だったのかもしれませんね。
後からお金の問題は出てきましたが、指導していた当時は大坂選手と良い関係を築いていたそうです。
3人目:ハロルド・ソロモ
2014年5月~不明、16~17歳の頃
2013年9月にプロに転向した大坂選手。
2014年5月からコーチになったのはハロルド・ソロモ氏です。
彼は世界ランキング5位の記録を持つ優秀な元テニス選手。
現役引退後は指導者としての力も発揮し、トップ選手の育成に力を入れていました。
しかも優しく穏やかな性格の人格者だったようです。
解消理由?
選手、指導者として優れたソロモ氏でしたが、大坂選手とはイマイチ相性が良くなかったと言われています。
指導期間はすぐに終わってしまったそうです。
どんなに指導力があるコーチでも、人間的に合わないと難しいですよね。
4人目:アントニオ・ヴァン グリチェン
2016年4月~2016年9月、18~19歳の頃
2016年4月からコーチになったのは、アントニオ・ヴァン グリチェン氏です。
彼はビクトリア・アザレンカ選手のコーチを5年間務めたことでも有名。
解消理由は?
トップ選手を育てた実績があり大坂選手のコーチに就任したようですが、またしてもあまり長くは続かなかったようです。
解消理由は不明です。
ビクトリア選手のように長期間コーチを務めることはなかったようですね。
5人目:デビッド・テイラー
2016年9月~2017年12月、18~20歳の頃
次に彼女のコーチを務めたのは、トップ選手を育ててきた実績のあるデビッド・テイラー氏。
日本テニス協会が依頼し、大坂選手のコーチに就任しています。
解消理由は?
日本テニス協会が招いた名コーチでしたが、指導期間は1年とちょっとだけ。
解消理由はわかりませんが、すぐに次のコーチ探しが始まったようです。
ちなみに、大坂選手の後はエレナ・オスタペンコ選手のコーチになっています。
6人目:サーシャ・バイン
2017年12月~2019年2月、20~21歳の頃
2017年12月以降は、サーシャ・バインがコーチに就任。
2018年全米オープンでの初優勝はバイン氏の存在が大きかったと言われています。
彼はドイツの元テニス選手。
現役時代は世界ランキング1149位。
23歳の時にセリーナ・ウィリアムズのトレーニングパートナーになることを決意。
8年間彼女のサポートにあたりました。
世界ランキング1位のセリーナのもとにいたコーチなのですね!
さらに2017年から1年間、キャロライン・ウォズニアッキのトレーニングパートナーも務めています。
トレーニングパートナーとして、世界ランキング1位のトップ選手たちに関わってきたバイン氏。
指導者としての功績が認められ、
2018年WTAアワードコーチ・オブ・ザ・イヤー
に選ばれています。
解消理由は?
指導者として輝かしいキャリアを持つバインでしたが、大坂選手とは1年ちょっとで決別。
お互いのTwitterで契約解消を報告しています。
解消理由は不明ですが、友好的なものだったようです。
7人目:吉川真司
2019年2月~、21歳の頃
バジン氏がコーチを辞めた後に彼女を一時的にサポートしたのが、日本テニス協会女子代表コーチの吉川真司氏です。
2019年2月の「ドバイ大会」で彼女のコーチを務めています。
初めて大坂選手に会ったのは彼女が15歳の時。
レベルの高さに衝撃を受けた彼は、それ以降もずっと彼女をサポートしてきたといいます。
解消理由は?
日本テニス協会所属の吉川氏は一時的に彼女のコーチを務めたようです。
それ以降も、彼女が日本に来た時にサポートするなど関係は続いているようです。
8人目:ジャーメイン・ジェンキンス
2019年2月~、21歳の頃
次に彼女のコーチを務めたのはアメリカ出身の元テニス選手、ジャーメイン・ジェンキンス氏。
世界ランキングは1386位の選手です。
- ビーナス・ウィリアムズ選手(世界ランキング1位)の専属練習相手
- 米国協会の女子担当ナショナルコーチ
指導者としてはこのような経歴のある方です。
解消理由は?
2019年9月にはコーチ解消を発表。
大坂選手はTwitterで
今は変化にふさわしい時期
という言葉を残していました。
結局ジェンキンス氏のもとで一度もタイトルを獲れなかった彼女は、環境を変える決意をしたようです。
現在のコーチは誰?
これまでコーチの入れ替わりが激しかった大坂なおみ選手。
現在のコーチはどんな方なのでしょうか。
ウィム・フィセッテ
2020年1月からコーチを務めているウィム・フィセッテ氏。
ベルギー出身の元テニス選手です。
現役引退後は指導者としてトップ選手を育ててきた実績があります。
彼女は彼の指導のもと、
- 2020年USオープンのタイトル獲得
- 2021年オーストラリアン・オープンでタイトルを獲得
など好成績を残しています。
復帰後を支えた名コーチ
東京五輪では、オリンピック初出場ながら聖火リレーの最終ランナーと務めた大坂選手。
トップ選手としての貫禄と華やかさがありましたね。
そんな彼女は2023年1月に妊娠のため休養を発表し世間を驚かせました。
そして7月に出産後、10月には練習に復帰!
そんな彼女を支えたのがフィセッテ氏でした。
彼は一度コーチ契約を解消していましたが、復帰するにあたり再び声をかけたといいます。
ママアスリートとして復帰するならフィセッテコーチしかいない!ということだったのでしょうね。
そして2024年には本格的にカムバックを果たしています。
パリ五輪では、母親になった彼女の活躍に期待が高まっています。
フィセッテ氏は、
復帰した彼女は今テニスを楽しんでいる。
その姿勢が本当に嬉しい。
とコメントしていました。
メンタル面での弱さが指摘されることが多い大坂選手。
しかし今はポジティブにテニスを楽しんでいるようです。
そんな心境の変化もコーチの影響かもしれませんね。
まとめ
大坂なおみ選手の歴代コーチと解消理由、現在のコーチについてまとめてきました。
歴代コーチが非常に多いことで知られる大坂なおみ選手。
1年に満たない就任期間の方が多いことがわかりました。
解消理由は様々のようですが、彼女との相性の悪さや、結果を残せなかったことが理由のようです。
しかし現在のコーチは彼女の信頼を得ており、とても良い関係が築けているようです。
パリ五輪では、フィセッテコーチにも注目したいですね。