2023年12月に公開された「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」
SNS上で泣ける映画と話題になり大ヒットを記録しました。
しかし一方でネガティブな意見が目立つ作品でもあります。
面白くない・ヒドいと言われる理由は?
泣けない派の意見はやはり戦争が原因?
そこで今回は
- あの花が咲く丘でが面白くない・ヒドいと言われる理由
- 泣けない派の意見は戦争が原因なのか調査
について、
ネット上の意見をもとに感想をまとめたいと思います。
あの花が咲く丘でが面白くない・ヒドいと言われる理由は?
福原遥さん主演の大ヒット映画「あの花が咲く丘で」
SNS上では「号泣した」「感動した」などポジティブな感想が多い中、
- 面白くない
- ヒドい
などネガティブな感想も見られました。
具体的にどんな部分に対して批判の声が多いのか調べてみました。
1つ目:主人公がわがまますぎる
高校3年生の加納百合(かのう ゆり)は、
親にも学校にも苛立ちを感じる日々を過ごしていました。
ある日ひょんなことから1945年の日本にタイムスリップしてしまいます。
戦争中の日本に入り込んでしまった彼女は、
いろいろな経験をしながら大きく成長していきます。
感動の成長物語ではあるのですが、
随所に百合のわがままな部分が見受けられるため、
これにイライラした方が多かったようです。
世間知らずの女子高生が戦時中の日本にやってきて
言いたい放題、やりたい放題…という感じでしたね。
百合が未来から来たという説明があれば良かったのですが、
それがなかったために、ただのわがままな女の子に見えてしまいました。
特攻隊の人たちもそんな百合に優しいので、
尚更わがままに見えてしまったのかも。
また極貧家庭で母親が身を粉にして働いているにも関わらず、
iPhone proを持っているところにも違和感がありました。
2つ目:恋に落ちるのが早すぎる
1945年の日本にタイムスリップした百合と、
特攻隊員の佐久間彰はお互いに惹かれ合います。
しかしあまりにも簡単に恋に落ちた感じがあり、
これも面白くないと言われる要因だったようです。
- 百合は章の優しさに惹かれていった
- 章は意見をハッキリ言える百合に惹かれた
というよくある流れではあるのですが、
ちょっと不自然な感じではありました。
本作において2人の恋物語は非常に重要です。
あれだけ感動的なラストを用意するのであれば、
もっと恋に落ちる部分を深堀りして描いたほうが良かった気がします。
一目ぼれなの?という感じでしたね。
時を越えた恋愛は壮大なものを期待してしまいました。
3つ目:物語の内容が薄い
本作は現代の女子高生が1945年の日本にタイムスリップし、
そこで出会った特攻隊員の男性に恋をするという物語です。
メインはこの2人のラブストーリーです。
しかし同時に特攻隊員や戦争についても描いています。
さらにタイムスリップというSF要素も加わります。
どの要素も美しく、感動的に描いているのですが、
- あまり印象に残るものがなかった
- 物語の内容が薄かった
という意見が見られました。
恋愛を主軸にしたことで、
特攻隊という難しいテーマが深堀しきれなかったと思います。
何となく感動はしたけれど刺さるものはなかった、
面白くなかったと感じた方が多かったようです。
よくある展開、予想がつく展開という感じでしたね。
4つ目:現代の価値観で描かれている
1945年の日本にタイムスリップした百合は、
自ら命を落とそうとする特攻隊員の彰に疑問を抱きます。
そして、
飛行機に乗って敵の船に突っ込むんでしょ、
そんなのおかしくないですか?
と、彰を問い詰めます。
どうせ戦争が終わるのに、
どうせ戦争に負けるのに…
と言って、彰を説得する百合。
しかしこれは現代に生きている百合の意見です。
日本が戦争に勝つと信じている彰たちには、
ただの非国民の意見にしか聞こえません。
現代の価値観で突き進む百合に対して、
ヒドいと感じた方は多かったようです。
現代の高校生が特攻隊員を実際に見たらどう思うか…
という設定は興味深かったです。
5つ目:タイムスリップの描写が物足りない
本作は恋愛、戦争が描かれると同時に、
百合がタイムスリップするというSF要素もあります。
- 落雷で現代から1945年にタイムスリップ
- 特攻機の衝撃を受けて1945年から現代にタイムスリップ
このように2つのタイムスリップシーンがありました。
ところがこのシーンが物足りなかったという冷めた声が目立ちます。
- どうして1945年にタイムスリップしたのか
- どうして現代に戻れたのか
このようなタイムスリップの原因やメカニズムの説明はありません。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー」ほどのタイムスリップじゃなくても良いけれど…。
もっと作り込んで欲しかったですね。
またタイムスリップした百合が、
- なぜタイムスリップしたのか
- 現代に帰るためにはどうすれば良いのか
などを考えていないところも気になりました。
タイムスリップは、
とってつけたよう不自然な描かれ方でしたね。
6つ目:ツッコミどころが多い
感動するシーンやシリアスなシーンが多い本作ですが、
ツッコミどころが多いという指摘も見られました。
矛盾することが多くヒドいと感じた方が多かったようです。
・百合は1945年にすぐに簡単に溶け込んでいた
・空襲で燃え盛る中に入った百合が無事だったのは奇跡
・空襲で足に大怪我を負うも翌日にはすっかり治っていた
・空襲の後、何もなかったように普通の生活に戻っていた
・特攻隊員が脱走するもお咎めなしで見逃されている
・超貧乏母子家庭なのに百合はiPhone proを使っている
このように、辻褄が合わないような描写があるため、
物語に入り込めなかった方が多かったようです。
空襲のシーンは迫力があり惹きつけられましたが、
その後のシーンは「アレ?」というシーンが多かったかも
7つ目:大人向け映画としては物足りない
本作は、
初めて好きになった人は、特攻隊員だった。
というキャッチコピーがあるように、
恋愛要素が強めの映画です。
主演の福原遥さんと水上恒司というフレッシュな俳優さん。
戦争を知っている世代に向けた重厚な映画というよりは、
若者世代に向けた切ない恋物語という感じがします。
大人向けの映画として期待した人には、物足りなさがあったようです。
でも、若者が観やすい映画なので、
戦争について考えるきっかけはなるかもしれませんね。
あの花が咲く丘でが泣けない派の意見は戦争が原因?
感動したという声が多い一方で、
泣けなかったという人も多い映画「あの花が咲く丘で」
その理由は戦争が原因だったようです。
特攻隊員を否定してほしくなかった
百合は特攻隊員の彰に対し、
飛行機に乗って敵の船に突っ込むなんておかしい
と言い放ちます。
確かに現代の若者の目線で見たら、
国の為に命を捨てようなんておかしいと思うでしょう。
もしかしたら特攻隊員たちも、
同じように思っているかもしれません。
しかしその考えを持つことは許されない。
そんな彼らに対して、
軽々しく否定するのはどうなのでしょうか。
彼らの犠牲があって今の日本がある、
そんな配慮がもっとあっても良かったのかもしれませんね。
百合に優しい特攻隊員にも違和感
特攻隊員に対して、
戦争は意味がある?
無駄死ではないか?
と言い放つ百合。
おそらく当時このような意見を大っぴらに言ったら、
何かしらのお咎めを受けるはずです。
そうでなくても、特攻隊員から激怒されるはず。
しかし特攻隊員たちは百合に怒るどころか、
「優しい子」と肯定的な態度。
このリアリティの無さにガッカリした方は多かったようです。
特攻隊員の描写が浅かった
本作に登場する特攻隊員たちは、
- なぜ志願したのか
- どんな気持ちで任務に就くのか
などの心理描写があまりありませんでした。
あくでもヒロイン百合の相手役というポジションで、
特攻隊員を深堀りする描写が少なかったように思います。
特攻隊員という難しい人物たちを登場させるなら、
もっと彼らの深いところまで描いてほしかったですね。
感動を押し付けている感じがする
本作が感動を誘う理由は、
戦争という悲しい背景があるからでしょう。
戦争により引き裂かれてしまった愛し合う2人。
胸が締め付けられました。
しかし一方で、
戦争を無理やり全面に出すことで感動を押し付けている
と感じた方もいたようです。
もっと戦争を丁寧に描いていれば良かったのでしょうね。
しかし戦争の描写が物足りなかったために、
悲恋物語を盛り上げるためだけに取り入れた
と感じられてしまったのかもしれませんね。
まとめ
今回は2023年12月公開の「あの花が咲く丘で」に対する、
面白くない、ヒドいなどネガティブな意見をまとめてきました。
戦争が理由で泣けない派の意見も調べてみました。
【あの花が咲く丘でが面白くない・ヒドいと言われる理由】
・主人公がわがまますぎる
・恋に落ちるのが早すぎる
・物語の内容が薄い
・現代の価値観で描かれている
・タイムスリップの描写が物足りない
・ツッコミどころが多い
・大人向け映画としては物足りない
【泣けない派の意見は戦争が原因なのか調査】
・特攻隊の描き方が残念だった
・戦争を描くことで感動を押し付けている感じがした
このような結果になりました。
しかし色々な意見を調べてみた結果、
否定的な意見よりも肯定的な意見のほうが多く見られました。
評判の良い映画であることは確かでしょう。
どのような感じ方をするか、
ぜひご自分の目で確かめてみてくださいね。